アブストラクト(38巻4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 唾液クロモグラニンAによるストレスレベルの臨床評価
Subtitle : Dentistry,Quo Vadis?(3) ストレスと脳と咬合
Authors : 岡村麻里, 笹栗健一, 槻木恵一*, 佐藤貞雄
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学 成長発達歯科学講座, *神奈川歯科大学 口腔病理学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 38
Number : 4
Page : 187-189
Year/Month : 2003 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 咀嚼器官の機能障害における機能回復治療, とくに咬合回復治療は歯科臨床の根幹を成す医療である. 一方, 咀嚼器官はブラキシズムによってストレスを発散する重要な機能を持っていることが示唆され, また, ストレス状態がブラキシズム活動を増強することが知られている. それゆえ, 歯科的咬合治療において, 診断あるいは治療結果の評価においてストレスレベルの客観的測定が重要となっている. しかし, これまでは歯科臨床に応用すべき簡便なストレス評価法がなく, 主観的方法に頼ってきたのが実情である. 最近, 精神的ストレスの指標として唾液中のクロモグラニンA(CgA)が注目されている. CgAは, 副腎髄質のクロム親和性細胞に見出された439アミノ酸残基の糖タンパク質であるが, さまざまな内分泌器官や交感神経ニューロンにも存在しカテコールアミンと共に, 共分泌される. 生体がストレス状態になると, 視床下部一下垂体一副腎皮質系(HPA axis)と交感神経-副腎髄質系という2つのストレス応答系が活性化しストレスホルモンとしてそれぞれコルチゾールおよびカテコールアミンが分泌される.
Practice : 歯科学
Keywords :