アブストラクト(38巻4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 特別討論-歯科医学は生き残れるか
Subtitle : Dentistry,Quo Vadis?(3) ストレスと脳と咬合
Authors : 高添一郎*1, 須田立雄*2, 山田 正*3, 佐藤貞雄*4
Authors(kana) :
Organization : *1東京歯科大学, *2埼玉医科大学ゲノム医学研究センター病態生理部門, *3東北大学, *4神奈川歯科大学成長発達歯科学
Journal : 神奈川歯学
Volume : 38
Number : 4
Page : 193-205
Year/Month : 2003 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 高添:医療界すべてに起きているので激動の波が歯科界に押寄せても不思議ではないと思いますが, 歯科界の場合にはさらに暗い面が大変多いんです. 1985年頃に始まりました齲蝕罹患率の世界的な減少は, その後大変大きな話題を呼びました. 1988年の国際誌, ワールドヘルスにはWHOの予測として, その当時世界中で65万人いた歯科医が40年後には15万人に減るであろうということが堂々と書かれました. 当時すでに, オランダでは2大学, アメリカでは4大学の歯学部が閉鎖されたということもございますし, 少なくともその時から見て過去10年間に先進国では齲蝕が30~40パーセント減少したという数字も示された. そういう根拠のもとに75パーセントの歯科医が40年後にはいなくなると. 今計算いたしますと, あと25年でその数値が現実になるのかどうかということになります. そんなことばかりではございません. 歯科医師の社会的地位, 社会的信頼度は, アメリカのギャラップ社の所見によりますと, 医療担当者の中では最下位でございます. 看護師, 薬剤師, 医師, 介護士などがずっと上位を占めておりまして歯科医師は8位でございます.
Practice : 歯科学
Keywords :