アブストラクト(39巻4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 脳内フリーラジカルを指標としたストレスマネージメントとしての咬合の意義
Subtitle : どこまでわかった,ストレスと咬合との関係
Authors : 李 昌一1, 三宅真次郎2, 高橋俊介1, 堀 紀雄3, 庄司洋史1, 吉野文彦1, 笹栗健一2, 豊田 實3, 佐藤貞雄2
Authors(kana) :
Organization : 1神奈川歯科大学生体管理医学講座薬理学分野, 2神奈川歯科大学成長発達歯科学講座歯科矯正学分野, 3神奈川歯科大学顎咬合機能回復学講座補綴学分野
Journal : 神奈川歯学
Volume : 39
Number : 4
Page : 163-165
Year/Month : 2004 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 近年, 活性酸素, フリーラジカル生成に端を発する病体生理がクローズアップされており, 種々の病態モデルや遺伝子レベルでのアポトーシス発現をはじめ, 神経変性病態における神経細胞死, 血管反応の神経伝達変調など, 活性酸素, フリーラジカルが重要な役割を演じていることは, よく知られている. また, フリーラジカルによりひき起こされる酸化ストレスは脳虚血などの脳疾患にとどまらず, 加齢, 老化, 神経変性疾患に相関があることが報告されている1~4). これは, 頭部顔面, 口腔領域疾患においても例外ではなく, 顎関節における活性酸素過剰生成, 歯髄循環調節の酸化ストレスによる破錠など, 多彩な系で酸化ストレスが病因として関与する実験的根拠が蓄積されてきている5, 6). また, フリーラジカルでもある一酸化窒素(NO)は, 循環系, 神経系の情報伝達のみならず感染, 炎症などのメディエーターとして病態生理学的に多彩な作用をもつことが知られている. これらを考慮すると, ストレス咬合機能連関におけるこれら活性酸素, フリーラジカル種関与の可能性は容易に推測されうる.
Practice : 歯科学
Keywords :