アブストラクト(39巻4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 拘束ストレスの全身への影響と歯ぎしり様運動の効果
Subtitle : どこまでわかった,ストレスと咬合との関係
Authors : 高階博文1, 伊藤由美2, 岩宮万里子3, 笹栗健一1, 佐藤貞雄1
Authors(kana) :
Organization : 1神奈川歯科大学成長発達歯科学講座, 2神奈川歯科大学口腔病理学講座, 3神奈川歯科大学附属病院臨床検査科
Journal : 神奈川歯学
Volume : 39
Number : 4
Page : 171-174
Year/Month : 2004 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : ストレス社会といわれる現在, 様々な疾患とストレスの関係が注目されている. そのため医学の分野で多くの研究が進み, ストレスが自律神経系や内分泌系を活性化することにより, 全身諸臓器に問題を引き起こすことが明らかとなった. 近年, 心理的ストレスがブラキシズムの発現に深く関わっていることが多数報告され, 従来悪影響と考えられていたブラキシズムが, 生理的作用の1つとしてストレス管理の機能を担っていることが報告されている1, 2). 咬合(Biting)がストレス性変化に及ぼす作用としては, 脳内のカテコールアミンの上昇, 血中の糖質コルチコイドの上昇, 胃潰瘍の形成, さらに脳内の神経細胞におけるFos蛋白の発現, 視床下部より分泌される副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)などに対し抑制的に作用することが, 多くの動物実験で証明されている3~6). また, ラットの歯ぎしり様運動は情動ストレスにより誘発され, さらに抗不安薬によって抑制されたとの報告もある7).
Practice : 歯科学
Keywords :