アブストラクト(39巻4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : P.gingivalis感染ラットにおける歯槽骨吸収へのストレスの影響
Subtitle : どこまでわかった,ストレスと咬合との関係
Authors : 浜田信城1, 中嶋 仰2, 笹栗健一2, 梅本俊夫1, 佐藤貞雄2
Authors(kana) :
Organization : 1神奈川歯科大学感染制御, 2神奈川歯科大学成長発達歯科学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 39
Number : 4
Page : 178-182
Year/Month : 2004 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 歯周病は感染症であり, 宿主および細菌の相互作用により発症するものと捉えられている. 宿主因子の主体は, 免疫応答を中心とした宿主防御機能であり, 遺伝的に拘束されたものとして理解されている. 局所的因子として口腔内細菌, 特に偏性嫌気性グラム陰性桿菌であるPorphromonas gingivalisが重要視されている. 生体の応答が局所的因子の攻撃に対して不十分である場合, 歯周病の進行は促進されることが多数報告されている1~5). 生体の応答を低下させる因子として従来から考えられているものには, 好中球異常疾患4)や糖尿病などの内分泌疾患1, などが挙げられる. その中でも近年, 歯周疾患の危険因子の一つとしてストレスが注目されている. Selye6)が1946年にストレスという概念を提唱して以来, ストレスと歯周病との関連についても様々な報告がされてきている1~3, 5). しかし, ストレスと歯周炎との関連性についてその因果関係を明らかにした報告は少なく, 動物を用いた研究においても, 実験方法が確立していないのが現状である. そこで本研究では, ラットの実験的歯周炎モデルを用いて, 拘束によるストレスの全身への影響と歯周組織破壊との関係について検討した.
Practice : 歯科学
Keywords :