アブストラクト(39巻4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : ブラキシズムの臨床診断および歯科疾患との関連
Subtitle : どこまでわかった,ストレスと咬合との関係
Authors : 小野寺寛司1, 川越俊美1, 石井秀典1, 中島 仰1, 三宅真次郎1, 岡村麻里1, 高階博文1, 岡田鈴人1, 猿田樹里1, 大塚剛郎1, 天沼 崇1, 菊池将弘1, Lee Tae Ki 1, 金子正明2, 青木 聡3, 牟田具城3, 益田賢治3, 鈴木恵子4, 隈元孝子4, 横山沙織4, 鹿島長門5, 松本伸一5, 花島美和6, 真鍋三有紀6, 高木奈々7, 笹栗健一1, 佐藤貞雄1
Authors(kana) :
Organization : 1神奈川歯科大学成長発達歯科学講座, 2ブライトデンタルケア青山, 3東京歯科大学水道橋病院総合歯科, 4白水貿易株式会社, 5プラトンジャパン, 6榊原デンタルラボ, 7神奈川矯正研究会
Journal : 神奈川歯学
Volume : 39
Number : 4
Page : 183-187
Year/Month : 2004 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 睡眠ブラキシズムは, 睡眠中に蓄積した情動ストレスを強力なブラキシズムによって発散する発現器官であると共に, すべての人が行う正常な口腔系の顎機能運動と考えられている1~3). しかし, 咬合とのバランスが取れていないブラキシズム運動は, 強力な咬合力を発揮し, 歯の磨耗や歯周組織の破壊, 顎関節の機能障害更に咀嚼筋の異常活動といった歯科医学的な疾患を誘発する原因になっている4~12). 睡眠ブラキシズム運動を考慮し, 咬合を診査診断し再構築することは重要なことであり, 従来の随意運動を基本とした蝶番運動をもとに咀嚼機能の回復を目的とした治療から, 不随意運動であるストレスブラキシズムに対する具体的対応策や, 物理的環境を考慮し, これに対応した咬合を完成することによって全身の健康維持に寄与する事が今後の歯科医療の最終目的であると考える. 診査模型上のファセットからは新旧ファセットといった複雑な情報が入り乱れていることや蝶番運動では再現不可能なブラキシズム運動が多く, 付着模型では実際のブラキシズムを再現, 診査することは不可能である. そこで, 本研究では, 実際の睡眠時ブラキシズムを診断に取り入れるための簡易的評価手段を確立するために睡眠ブラキシズム時の咬合接触パターンを調べることができる装置を開発することを目的とした.
Practice : 歯科学
Keywords :