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アブストラクト(40巻1号:神奈川歯学)
Japanese
Title : | 新規象牙質知覚過敏症治療法"FTLA法"の持続的細管封鎖能と生体親和性 -耐酸性,耐摩耗性,フッ化物徐放性,歯髄刺激性の評価- |
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Subtitle : | |
Authors : | 富山 潔 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 神奈川歯科大学口腔治療学講座歯科保存学分野 |
Journal : | 神奈川歯学 |
Volume : | 40 |
Number : | 1 |
Page : | 36-52 |
Year/Month : | 2005 / 6 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 神奈川歯科大学学会 |
Abstract : | 歯質の酸抵抗性を向上させる目的で, フッ化物の中でも酸に対して特に難溶性である希土類フッ化物を歯表面に生成させる方法に着目し考案されたフッ素-ランタン二段処理法1)(F-La法)は, 歯面を酸性フッ素リン酸溶液(APF溶液)で処理し, 引き続いて塩化ランタン溶液で処理を行ない, 非晶質のフッ化ランタンを生成させる方法である. これまでに本法の臨床応用を見据えて様々な実験が行なわれ, その有用性を示唆する報告がされてきた. 本法の開発当初においては, 本処理法をヒトおよびウシの永久歯エナメル質, 歯冠象牙質, セメント質および乳歯のエナメル質表面に適用すると, 従来の齲蝕予防処置に比較して有意に耐酸性が向上することが報告された2~5). また, 寺中ら6), 篠塚ら7)は, 本法を歯根部象牙質に適用することにより, 耐酸性が著明に向上することを示し, F-La法は, 根面齲蝕の予防効果が期待できる処置法であることを示唆した. さらに向井ら8)は, 本法をインレー窩洞に適用した後にインレー合着を行ない, 耐酸性試験を施した場合, 窩縁部からの漏洩による脱灰侵襲に対して極めて高い酸抵抗性を有していたことを示し, F-La法が合着前の窩洞処理法としても有用であることを示唆した. |
Practice : | 歯科学 |
Keywords : | 象牙質知覚過敏, フッ素-ランタン二段処理法, フッ化物徐放性 |