アブストラクト(42巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : T2 口腔乾燥症に対する歯科的対応について
Subtitle :
Authors : 福岡真一, 久保田英朗
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学 顎顔面外科学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 42
Number : 1
Page : 79-83
Year/Month : 2007 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「緒言」口腔乾燥を自覚する患者は, 現在約800万人いると推計されており, 多様化, 高齢化する社会情勢の中で患者数は年々増加傾向にある. また, 高齢者の約40%は, 口内乾燥ないしそれに随伴した症状を自覚したことがあり, 近年その治療に種々の試みがなされている1). 今回, 口腔乾燥を主訴として当科に来院した患者に対し, 歯科的にどのような処置が可能であるかについて焦点を絞り報告する. 「口腔乾燥症の背景」1.唾液分泌について 健常者の1日の唾液分泌量は1,000~1,500mlであり, 大唾液腺では安静時あるいは刺激時を問わず, 顎下腺由来の唾液が最も多く, 全唾液量の約60%を占めるといわれている. 一方, 小唾液腺から分泌される唾液量は5~8%とされている. 唾液分泌は自律神経系を介して営まれている. アセチルコリンはムスカリン受容体(とくにM3受容体)を介し副交感神経を刺激して, 希薄な大量の唾液(漿液性)を分泌する. ノルアドレナリンは交感神経を刺激して少量の濃い唾液(粘液性)を分泌する.
Practice : 歯科学
Keywords :