アブストラクト(42巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : T4 耳鼻咽喉科における口腔乾燥症に対する治療
Subtitle :
Authors : 佐藤守彦
Authors(kana) :
Organization : 横浜市立みなと赤十字病院 耳鼻咽喉科
Journal : 神奈川歯学
Volume : 42
Number : 1
Page : 86-89
Year/Month : 2007 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「はじめに」口腔乾燥症(ドライマウス)は, 口の乾き以外にも様々な関連した症状を呈する, 近年非常に注目されるようになってきた疾患である. 今回は耳鼻咽喉科の視点から主に口腔乾燥症の治療について述べる. 「口腔乾燥症における自覚症状」口腔乾燥症の自覚症状として, まず口腔乾燥感があるが, その他様々な自覚症状を伴う. 耳下腺に障害があると漿液性唾液の分泌が減少するため, 唾液のネバネバ感が出現する. 口の運動性が制限されて会話障害が出現することもある. 乾燥により摩擦が起こりやすくなり, 痛み, 灼熱感が出現し, 舌痛症の原因の一つとなる. 味覚物質が水分に溶けにくく味覚細胞に到達できないために味覚異常を起こしたり, 食塊形成ができずに嚥下障害を起こすこともある. 「口腔乾燥症における他覚的所見」他覚的所見としては, 口腔や舌粘膜の菲薄化があげられる. また, 舌の発赤が認められたり, 舌苔が増加する. 唾液中の分泌型IgAが減少することによって感染症を起こしやすくなる.
Practice : 歯科学
Keywords :