アブストラクト(44巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : Dynorphin-A immunoreactive terminals on the neuronal somata of rat mesencephalic trigeminal nucleus.
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 山田健太朗
Authors(kana) : やまだけんたろう
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科
Journal : 神奈川歯学
Volume : 44
Number : 2
Page : 153-153
Year/Month : 2009 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」 脳内オピオイドの1つであるダイノルフィンは, ストレス応答や神経内分泌調節だけでなく, 摂食行動にも関わることが知られている. しかし, 摂食とダイノルフィンとの関係の神経科学的研究は未だなされていない. 本研究では, 摂食におけるダイノルフィンの神経基盤を知るために, 三叉神経中脳路核のダイノルフィンA作動性神経回路網を免疫組織化学的に検討した. その結果, 念珠状のダイノルフィンA免疫陽性線維と神経終末様の点状構造が三叉神経中脳路核の全領域で観察されたが, とくに中脳橋移行部と橋レベルにおいて顕著だった. また, ダイノルフィンA免疫陽性の神経終末様構造は, 大型, 中型神経細胞体に同程度の密度で認められた. さらに電子顕微鏡レベルで検索したところ, 三叉神経中脳路核の神経細胞に, シナプス後肥厚を伴うダイノルフィンA陽性の軸索・細胞体シナプスが観察された. これら免疫陽性のシナプス内におけるダイノルフィンA免疫活性は小型有芯小胞に限局されていることがわかった.
Practice : 歯科学
Keywords :