アブストラクト(44巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 混合試料におけるミトコンドリアDNAの検出限界の基礎的研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 小林範彦
Authors(kana) : こばやしのりひこ
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科
Journal : 神奈川歯学
Volume : 44
Number : 2
Page : 167-169
Year/Month : 2009 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」 哺乳類のミトコンドリアDNA(mtDNA)は長さ約16.5kbpの環状のゲノムであり, ヒトの完全な塩基配列が報告されている. 非コード多型(Dループ)領域HV1は, ヒトmtDNAにおいて最も変異の蓄積の多い領域とされている. そして, mtDNAは1細胞に数千個存在し, さらにその変異速度は核DNAの10倍である. よって, 多くの多型が存在するmtDNAは, 非常に微量な試料でさえ十分に解析できる量が存在しており, 個人識別に非常に有効である. このように, mtDNAは極微量の試料分析に効果的であると報告されているが, 混合している(汚染された)試料におけるその価値は未知である. この研究において我々は混合試料におけるmDNAの有効性を検討した. 混合試料からのmtDNA, HV1シークエンスチャート(SC)の塩基置換相当部位において, DNAサンプル由来のピークが重なって観察されることは鑑定実務を通じて経験していたが, SC上のピークの重なりと混合試料から抽出されたDNA量との相関に関する基礎的な研究は行われていなかった.
Practice : 歯科学
Keywords :