アブストラクト(46巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 可視光で反応する二酸化チタンの歯科への応用 -低濃度過酸化水素と併用する歯の漂白材の臨床治験とエナメル質に及ぼす影響-
Subtitle : 学位申請論文
Authors : 西村知子
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学口腔治療学講座歯内療法学分野
Journal : 神奈川歯学
Volume : 46
Number : 1
Page : 86-93
Year/Month : 2011 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「緒言」歯の変色原因は外因性と内因性とに分けられ, 外因性としては齲蝕, 口腔清掃不良, 金属性の歯科材料や薬品, 嗜好品などが, また, 内因性には加齢的変色, 遺伝性・先天性代謝異常, 薬剤の服用, 歯髄死などがある1, 2). これらの原因の中で, 歯の色調改善を訴えて歯科医院を訪れる患者は, 主に歯髄死による変色, テトラサイクリンによる変色が多くを占めていた3). しかし, 近年の生活環境の向上に伴い, 歯の審美性に対する関心が高まって, 加齢に伴う変色や先天的色調異常の改善を希望して来院する患者も増加している. これら変色歯に対する審美的改善の方法としては, ラミネートベニア等の補綴的処置法が採用されているが, 近年では歯の漂白材の発展に伴い, 歯を切削することなく審美的改善が得られる漂白法が普及している4). このような歯の審美性向上の高まりの中で, 生活歯の漂白法が特に脚光を浴び, 新たな漂白材が開発されている5, 6).
Practice : 歯科学
Keywords : 二酸化チタン, オフィスブリーチング, エナメル質, 表面性状