アブストラクト(46巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : チューイングによるストレス緩和の脳内機構:fMRIによる研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 丹羽政美
Authors(kana) : にわまさみ
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科
Journal : 神奈川歯学
Volume : 46
Number : 2
Page : 201-202
Year/Month : 2011 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 【論文内容要旨】 わが国の急激な社会構造の変化に伴い, 人々は計り知れないストレス環境下におかれるようになってきた. 快・不快をもたらす情動は, 扁桃体で最初に情報処理された後, 視床下部, 線条体に出力され, ストレス刺激によって生じる不安行動, 血圧上昇や不整脈などの心臓血管系の生理変化に連結される. 視床下部は, 生体のストレス応答の最上位に位置するだけなく, 自律神経機能, 内分泌機能の中枢として重要な領域であり, 前頭前野, 扁桃体, 海馬, 脳幹からの情報を強く受けている. とくに前頭前野は扁桃体に抑制的に働き, ストレス刺激に対して, 過度な不安やストレス反応を軽減しているといわれている. 近年, 動物を用いた我々を含む多くの研究において, 噛む動作(チューイング)がストレスを緩和することが報告され, さらにヒトでも, ストレスの指標である唾液中のコルチゾールの減少やストレスによる感情攪乱(いらいら)の抑制が, チューイングによって起こることが判明している.
Practice : 歯科学
Keywords :