アブストラクト(48巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 犯罪捜査のDNA鑑定におけるクローニング法の有効性
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 飯田淳一
Authors(kana) : いいだじゅんいち
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科
Journal : 神奈川歯学
Volume : 48
Number : 1
Page : 58-60
Year/Month : 2013 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : mtDNAは, 核DNAと異なり, 細胞1個に数千個含まれることから, 試料が多少の劣化や低分子化の影響を受けていてもDNA抽出とPCR増幅が可能であることが多い. mtDNAは核DNAに比べて変異率が約10倍高く, 1個の細胞中に変異型mtDNAと正常型mtDNAが同時に存在することが知られており, この状態をヘテロプラスミーという. ヘテロプラスミーは, 1つの様態として, 塩基配列中の不特定の部位に2種類の塩基の混合が認められる場合と塩基配列中の特定の部位において不特定の数のCが連続するレングスヘテロプラスミー(C連続多型)が認められる場合がある. ヘテロプラスミー解析を行う場合, 一般的にはその部位の解析は無視するというガイドラインが存在する. しかし, 事件捜査の過程でDNA鑑定を嘱託され, 提供を受けた試料から抽出したmtDNAにヘテロプラスミーが認められた場合, 単一のmtDNAを分離しなければ, 試料同士の相関関係を分析することはできない.
Practice : 歯科学
Keywords :