アブストラクト(50巻suppl号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 東日本大震災に被災したいわき市の現実 福島第一原発事故・風評被害のなかでの歯科医療活動
Subtitle : 特別体験レポート
Authors : 中里迪彦
Authors(kana) :
Organization : 福島県いわき市歯科医師会
Journal : 神奈川歯学
Volume : 50
Number : suppl
Page : 124-130
Year/Month : 2015 /
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 2011年3月11日いわき市も震度6強という東日本大震災に被災し, 又60km以上の海岸線を持つ市内沿岸部集落は高さ約9mの津波に襲われ, 多数の犠牲者と家屋の倒壊, 流出という被害が出た. 被災直後より市内は停電, 断水, 電話による連絡網と道路交通網は破綻し家族や親族の安否確認すら出来なかった. 翌12日より隣接する双葉郡大熊町にある東京電力福島第1原子力発電所の爆発事故が発生し大量の放射性物質が放出され放射能汚染地域が拡大し, いわき市の一部も緊急避難準備区域に指定され住民は避難した. 同日夕方より原発事故の真相とリスク情報を得た一部の人達が秘かに避難を開始した, その事実を知った一部市民はパニック状態に陥り一斉に避難を開始した. 市内のその様な状態や津波, 地震の被害等に関してTVでは全く報道されず, 新聞の宅配も無く, 避難せず留まって居た市民は身近な情報の欠如から, 東電と国は事故の真相とリスクを隠蔽し, 報道を規制しているのではないかと言う疑念を持ち始めた.
Practice : 歯科学
Keywords : 東日本大震災, 東京電力福島第一原発事故, 直下型地震発生, 風評被害