アブストラクト(53巻1/2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 日本人におけるインプラント周囲炎発症に関する臨床的考察 - 発症率とリスク要因からの検討 -
Subtitle : 原著
Authors : 淵上慧
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学総合歯科学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 53
Number : 1/2
Page : 1-10
Year/Month : 2018 / 12
Article : 原著
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「緒言」 近年, インプラント治療は予知性の高い欠損補綴方法として広く普及し, 部分欠損症例から無歯顎症例まで適応範囲が広く, 咀嚼効率に優れ, 患者満足度の高い治療法として, 多くの症例において長期的に良好な治療結果を獲得していることが報告されている. さらに, 現在では, 硬軟組織造成と診査におけるシミュレーションソフトの使用, ガイデッドサージェリーの普及やトップダウントリートメントの概念に基づいた治療と抜歯後即時埋入, 埋入後の早期負荷, 即時負荷の適応など治療期間の短縮化と低侵襲性, 審美性が求められる治療法になっている一方で, さまざまな合併症が生じることが報告されている. 外科的併発症としてインプラント手術に際する炎症による疼痛, 下歯槽神経の損傷による知覚鈍麻や麻痺, 上顎洞底挙上術の際の骨移植材料の漏洩などによる上顎洞炎, インプラント体の上顎洞内への迷入, 補綴学的合併症として補綴装置装着後メインテナンス期における補綴装置前装材料のチッピング, スクリューのゆるみや破折, アバットメント, 補綴装置フレームワークの破折, 生物学的合併症としてインプラント周囲歯肉からの出血や排膿, 骨吸収, 瘻孔の形成, 歯肉退縮による審美障害などが報告されている.
Practice : 歯科学
Keywords : インプラント, 骨吸収, 発症率, リスク因子